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2011年03月21日

『最悪の事態』という誘惑 【その2】

(`・ω・´)ゞ震災からこっち妙に忙しいですがまあ、ブログ書けるだけマシですよね~



それでは、もうひとつ寺田寅彦語録♪

 「文明が進めば進むほど、災害は激烈さを増す」

今現在も油断のならない状況が続く福島第一原発の惨状が思い当たりますが、物理的な災害はまだしも近年顕著なのが、目に見えるようで見えずそれでも影響だけはバッチリある、「人心と情報の錯綜」のような気がします。


(あわてて走ってくるとことか産経は芸が細かいな~)

※のど薬や昆布ってのはおそらく「ヨウ素(ヨード)」のことかと→放射線医学総合研究所の呼びかけ(PDF)
 まあ、ヨウ素自体は人体に必須な元素なので健康には良いかとw ヨード卵にも入ってるよ♪
 放射能とヨウ素についてのQ&A→よくわかる原子力 - 原子力防災について ーヨウ素剤 Q & Aー 
 うっかり、口車に乗っちゃった人はご近所におすそ分けとかどうでしょう?




デマや誤認自体は昔からあることですが、現在の広範囲で高速な情報網が日常にかつ簡易に触れられる環境が定着した社会では、重要な危機の進行中にはその対応と状況の一挙一動を極めて短時間の間に説明することを我々は当事者に求めがちです。

迅速と完璧を求められるがゆえに、当事者は過ちや判断力の低下のスパイラルに墜ちていくことに・・・。

その為に「マニュアル」というものがあるわけですが、「想定外」となれば決断力に富んだリーダーや識者の速やかな英断が望まれるのは人情といったところでしょうか?

ですが、英雄の決断というものは効果の反面、相応のリスクもあるのが悩ましいところです。

そうして混乱するうちに情報の発信源たる当事者の信用が揺らいできます。
当事者の情報を信じられなくなれば憶測に頼ることになりますが、
データに基づかないから憶測なわけで、正否は微妙に・・・、

国際 / 半径80キロ避難指示の「科学的根拠」が疑問-米原子力推進団体 / - WSJ.com

「福島原発事故、IAEAが誤った情報発表」 News i - TBS
※IAEAは「海外では憶測の報道がある」という認識を持ってましたが・・・

非常時の憶測は不安解消行動の一環なので、楽観か悲観の二極化を辿りやすいような気がします。
往々にしては悲観に寄りがちのような気も・・・(個人的偏見ですよ~)

そうして、何故かより過激で悲観的な推測の方を信じ易いのは不思議な人情です。

「海外の方が真相に迫ってる」といった噂は日本の当事者関係各位への不信感が前提なわけですが、
示された数値を無視してしまった時点で根拠が無くなってしまいます。
 根拠に寄らない決断と推測が的を得ていたときはそれこそ感動物なのですが、やっぱり勘に頼るのは怖いと思います。

不信・不安から生まれた憶測をやはり不信・不安で見てしまうというのも皮肉ですね~。

繰り返しになりますが、デマや誤認、それに伴うパニックは大昔からありました。
人が「最悪の事態」というものにある種の魅力があって惹かれるのも今に始まったわけではありません。

昨今の特徴としては「信じられそうな憶測」が「それっぽい裏づけ」とともに、
高速・簡便にある種の説得力を持って広まってしまうというところでしょうか?

これは地味ですがけっこうな影響力のある災害です。

~というわけで、この記事は個人の思い込みで書かれております。お気をつけを!(←ひどい逃げだ)







PS:「海外の方が~」という噂のきっかけはやはりこの写真でしょうか?
       『最悪の事態』という誘惑 【その2】

関連:福島第1原発3号機爆発直後の衛星写真をDigitalGlobe社がネット上で公開 - GIGAZINE

Google Earth でも見れますよ~~♪ 
Earthquake and Tsunami damage-Fukushima Dai Ichi Power Plant, Japan - Google Earth Preview




Posted by KKDD  at 04:11 │Comments(0)

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