CATEGORY:エアガンメカニズム
2007年09月08日
いつか誰かの為になる?【アフターシュート編】
「いつか誰かの為になる!」
そう信じて己が独断偏見&拙い知識で綴っていこうと思います(^▽^笑)
第一回は、現在刻々と”過去の遺物”になりつつあるガスブローバック方式、
【アフターシュート!】
ガスブローバックには大雑把に分けて、
アフターシュート(スライド後退後に発射)
ミドルシュート (スライド後退中に発射)
プレシュート (スライド後退前に発射)
~と、あるのですが、
(ミドルシュートはサンプロ/XM177、ユースエンジニアリング/MP5、松栄/MG42、などあって、正に激烈なブローバックを味わえるのですが、悲しいかな長物限定でネックも大きく極少数派なので除外します。)※ちなみにウチのコレクションにはありません「(^^; )
現在主流なのは”プレシュート”(WAのマグナブローバックが有名)
なのでコレだけ解説しても良いんですが、その前身となったアフターシュートから説明した方が解り易いと思うので、まずはココから、
MGCのG17で初めて実用的なガスブローバックとして実現させたのですが、それ以前にも
★スプリング(以下SP)で後退したスライド⇒ガスで前進⇒発射と同時にSPでスライドが後退する(マルイ/ブローニングHP、S&W M59、ヨネザワ・KHC/ガバ)方式。
★トリガーの2段引きで、1段目⇒発射用⇒2段目⇒ブローバック(以下BLK)用の別々のバルブを開放する(マルシン/ガバ、CZ75、ポイント/ワルサーPPK)方式。
~が、あったのですが、どちらも”発射機構にBLKメカを追加しただけ”のようなシステムなので複雑化し、トラブルも多く、実用的とは言えませんでした。
(無理に言えば、「後進と前進二つのエンジンを持つ車」のような物?)
それらの試行錯誤を経て当時MGCに居た小林さん(現タニコバ)がシンプルかつ自然なメカニズムで作り上げた【MGC G17】にいたって、やっと”自然で迫力&確実なBLK”が登場したのです。
そして世のマニア達は、
新たなブローバック時代に妄想激化・狂喜乱舞して夢を馳せるのでありましたw
※雑なお絵かきご容赦下さい。m(_ _;;m
★アフターシュート【ピストン編】★
上:トリガーを引き、マガジンからガスが流入。
ピストンとシリンダーのスキマにガスが流れ込み、充満し始めます。
※この時、”ノズル側は閉塞していてガスは流れません。”
(プレシュートの場合は”ノズル側が先に流れる”)
中:流入が続き充満して気化したガスが膨張、空間を求めてピストンを押し出します。
同時にスライドも後退し、リターンSPを押し縮めます。
※まだノズル側は塞がれています。
下:ピストンが後退しきってノズルからロッドが抜けると、
そのスキマから今度はガスがノズル側に流れ始めます。
(瞬間的な圧力によりパッキンの保持力で留まっていた弾が前進開始)
ピストンは、残った勢いで更にちょっとスライドを下げ、バルブを押しているシアーを解除、
余剰ガスを放出し、縮んでいるリターンSPのおかげで今度は残りガスを押しながら前進。
(この時に押し出されるガスも若干弾の前進を助けます。)
一見するとエアーコッキングシステムからSPを一つ取り、(ガス放出機構を除けば)ピストンにバルブ機能を持たせる為のロッドを取り付けただけの非常にシンプルなメカです。
要は【BLKに使ったガスを発射機構にも利用する方式!】
なので、”2ストロークエンジンのちょっとした亜種”のような物かな?「(ーヘー;)
出自はともかく、当時はコロンブスの卵的アイディアであったのは確かです(ノ^◇^)ノ
さてさて、「シンプルな物はそれゆえに利点も欠点も併せ持つ」わけで、
実銃における初期オート黎明期にもあった問題のような欠点が、御多分に漏れず、
しかも顕著に現れることになりました。
まあ、長くなるのでこの辺りは次回へ(^ ^;)ゞ
アフターシュート方式⇒懐かしいですね~
大抵の場合祖点より下に着弾しますネ。・・・ハンドGUNは・・・
タニ・コバさんちの10/22はアフターシュートでしたよ、でもライフル等長物は保持方法の違いで祖点より下には行かないそうです。
アフターシュートの利点は、ガスの消費効率が良く連射してもマガジンが冷えにくく、パワーもプレシュートと同等に引き出せる所に有ります。
タニ・コバさんちの10/22に関しては、シリンダーとピストンの交換だけでプレシュートにも出来る優れものでした。 トサ [どちらのユニットも¥2500-位] ;;;;(汗;;;)
こちらこそ、こんばんは~!
おっしゃるとおり、
ライフル系とかはアフターシュートでもソコソコ良いと思うんですよ。
MGCグロックはバレル保持がアレでしたしw
長物ならストレートBLKみたいな感触ですもん!
10/22はちょっと個人的にスルーでしたが(笑)
各社シアー開放位置とか工夫してたみたいですし、SMGでM11系とかなら片手で撃ってる時点で命中精度よりキック重視が楽しいと思うし。
何より省エネなのが利点になるかとw
どっちにしても「点を狙うような性能」には不向きですが、マルシンの長物8㎜系辺りには、もっと確実性と省エネが必要だと思うので採用しませんかね(笑)
そして、わかりやすい!ですw
つづきを強く希望致します。
たまには「気持ち真面目に」取り組んでみました(笑)
ちょっとお絵かき失敗しちゃったので、間に他の記事挟みますがf(^^;)
近々UPしますね、(チャンネーの次ぐらい)www