CATEGORY:ZETA LAB MosinNagant Sniper

2011年07月24日

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

トップ画像を作るヒマが無かったので、拾い物。 
キッチリ着こなしてるのも良いけど、これぐらい着崩してる方がリアルで味があると思う。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01



あさて、長期連載化の匂いがプンプンする
ZETA Mosin Nagant M1891/30 SNIPER

やっと、分解&改良編です。(調整とか修正とか、チューンともいう)

とりあえず直したいと思うところは、

・HOPが効かずに飛距離7メートルという現実
・コッキングの際に引き摺るような「ジャリッ」とした引っかかる感触をスムーズに。
・斜めになっているスコープマウントを実用範囲に修正。
・ストックの形状をもうちょっとスリム化。(ここは個人的な趣味)




★まずはHOP!

※<分解編>とか言っといてアレですが、手順はM44/カービンと変わらないので、
 分解方法はこちらを参考にしてください。<銃的絶対領域>の攻防!:ZETA-LAB モシン・ナガンM1891/44 完全分解


ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

チャンバーを上から見たところです。
M44/カービンの最初期型ロットから数えて3作目?弾ポロ対策のOリングとHOPシステムの向上を図った新型チャンバー。
HOP調整ネジを一度アームで受けてからHOPパッキンを押し込むタイプになりました。

これでなぜHOPが効かないんでしょう?

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

パカッと開けてみました。(スプリングが落ち易いので注意)

HOPパッキンの上に楕円形の穴が空いている。・・・だが何も無い。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

シーソーの方の<赤丸部分が凹>になっているし、この程度の突起の長さではHOPに届かないので、
この間に<<何か別のパーツ>>を介してHOPを押していたと思います。

先日コメントで>シーソーの突出量不足と教わってそうだろうと思ってましたが、
そもそもパーツからして入れ忘れられたみたい。もしくは組み立て中にポロリしたとか?

初速検査くらいではHOPが効いてなくても気づかないと思われるので、しょうがないですね。


ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

バレルもHOPも見慣れた感じの形状です。バレルは電動ガン用が使えるみたい。


★無いパーツは作ろうと思います。

プラ板を貼り付けてシーソーの突起を延長する方法も教えてもらったんですが、買い置きのプラ板が何故か行方不明。
プラモの余りのランナーとかも片付けちゃったし、アルミ棒から切り出すのもめんどくさいし、

そこで、こんなもので代用してみました。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

たぶん、全国のホームセンターで手に入るであろうエポキシパテ。
10分硬化は便利なときもあれば不便なときもある。
簡単便利なんだけど、完全に硬化するとけっこう硬いし10分では複雑な造形はちょっと無理。
補修用は補修用ですね。


ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

とりあえず、パテを練って穴に押し込んで型を取る。こういう使い方なら10分でも余裕。
(※知らない人の為に、剥離させ易い様に事前にシリコンオイル吹いてくださいな、そうしないとちょっと強力にくっつきます)

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

硬化したら取り出して、余分な部分をカットするとこんな部品が出来ました。

下部を凹形に加工してあるのは、

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01
(本当はHOPパッキンが有った方が良いけど、見づらいくて上手く写らなかったのでパッキン抜いてます)

こんな感じに二つの爪で<2点保持HOP>にする為です。(カービンの時もやりました。)
VホップはマルイG26/VSRなんかに使われているHOP方式。
上下2点+バレル底の1点の3点でBB弾を保持するので、集弾性が安定する・・・といいなあ(汗
(DIYなフリーハンド加工なので、精度はそれなりなんです。期待は低めにするよう心がけていますです、、、)


★コッキングがスムーズになるようどうにかする

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

エアーコッキングなので、シリンダーの引きが重いのは仕方ないんですが、どうもスムーズじゃありません。
「ジャリッ!ジャカッ!」って感じで引っかかるというか引き摺る感じに渋い手応え。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

シリンダー取り出してみました。前・中・後とノギスで計ってみましたが、コンマ2桁まで同じ数値です。
仕上げはワイルド(“モシン・ナガン”なのでその方が雰囲気出るんですが)ですが出来はキッチリいるようです。

レシーバーの方もライト当てて曲がりをチェックしましたが、特に問題は無さそう。

・・・でも、試しに摺り合わせしてみると一部分だけ磨き後が出る。

・・・それで、じ~~~~~っと、シリンダー見ていたらなんか違和感が、

定規当ててみたらやっとわかりました。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

曲がってます。ヾ(´▽`;)ゝ

目測で0.5ミリほどですが、大げさに示すと赤線のラインです。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

これ、ボルトの取り付けは<溶接>でしょうか?
溶接の際の熱(もしくはメッキ)で赤線のように膨張して両端にシワ寄せが来たように見えます。
(素材が<鉄>なのも曲がりやすそう)
板金屋さんとかで良く聞く話ですね、溶接やったことある人は一度くらい経験あるんじゃないでしょうか?

とりあえず、万力に固定して、
ゴムハンマーで反対方向に“どつきまわした”ら直りました。


シリンダーが空の状態でレシーバーに入れて立てるとスルッと落ちるようになったので、結果オーライ。

もはや<板金作業>ですが、アルミや亜鉛では気を使う作業も<鉄>だからこその気楽さw



★スコープマウントの曲がり

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

青線が水平垂直として赤線が曲がっているラインです。

これもやっぱり、万力に挟んでハンマーで叩きましたw キッチリ直すのは大変なのでホドホドで終了。
マウントが多少悪くてもモシン・ナガンは元々それを考慮して調整幅が広いのでこれでも何とかなるところが偉いw


★シリンダーヘッド改良

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01


別に出来が悪いわけじゃないんですが、せっかくなので少し加工します。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

ノーマルのシリンダー側、ピストンに圧縮された空気が排出されるところ。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

こんな感じで穴を広げて滑らかな曲線のテーパー形状にしていきます。

いわゆる<ファンネル(漏斗)効果>を期待してのことです。流体速度のUP・段差部分での乱流抑制とかの効率化。
もっと穴の径を全体に広げて計算された曲線にすると初速がUPしますが、排出抵抗が減る分エアブレーキ効果も減るので
ピストンの打撃音が大きくなるはず。
本当はピストンヘッドの形状もそろえないと、隙間の空間で負圧(吸い戻し)が起きる可能性もあるので、
今回は、ほどほどで気休めに留めました。効率が若干改善されれば良いかな~というぐらい。

手やすりでやったら大変ですが、リューターがあればあっという間です。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

シリンダーヘッドのノズル先端も少しだけ形状変更。
細く滑らかにしたのは、チャンバーへの挿入をスムーズにする為、
内径を拡大する(ここもファンネル形に)のは、吐出抵抗の軽減。


★ピストンとメインスプリング

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

ついでに、ピストンのエッジとメインスプリングの端部も引っかかり抵抗にならないようにザッと研磨しました。
赤矢印の部分、最初期の頃は加工痕が残っていてスプリングの動きの抵抗になってましたが、
それと比べると綺麗な仕上げになっていました。ちょいちょい改良されていますね♪

スプリングは前回、不等長スプリングが入ってましたが今回は普通の形状でした。
(若干引き始めと終わりが重いかな?)


★打撃音対策。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

前回と同じく、チャンバー後部とピストンヘッドにクッションを貼り付けました。
ピストンヘッドの方は、シリンダーヘッドを加工したのでその形状に多少は柔軟に適応してくれないかな~とも願ってます。

チャンバー側に緩衝材を設置したので ↓ ↓ ↓ シリンダーヘッド側の物は取り外しました。

ZETA-LAB モシン・ナガン狙撃銃【分解と改良】01

ここら辺の寸法(今回なら緩衝材の厚みとか)を変えると、ノズル長が変わって、チャンバー内でのBB弾の位置が変わってしまったりしますが、モシン・ナガンの場合は組み立てる際にチャンバー位置を若干は調整出来るのでそこで調整します。

実射時のシリンダーを観察しているとピストンの打撃の反動で、シリンダーは若干(1㎜程度)戻るので打撃の衝撃を緩和するという意味では緩衝材はチャンバーに有った方が良い気がします(あくまで個人的意見)


とりあえず、これで内部機構の調整は終わりです。(私の個体の場合は)ヾ(´▽`;)ゝ

気密取りとかシアー周りの研磨とかしながら組み立てます。

モシン・ナガン スナイパー特集の次回は、実射とストックのカスタムまで書ければ良いな~と思ってます。

思ってますが浮気の虫がざわざわしてきたw 




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Posted by KKDD  at 17:35 │Comments(5)ZETA LAB MosinNagant Sniper

COMMENT
インナーバレルが長くて容量が足りなそうなんでどんどん切って行ったら最終的に250mmに自分のは落ち着きましたよ。
0.2gでホップなし76m/sでホップ最大かけて95~96m/sの流速状態です。
Posted by しろくま at 2011年07月24日 18:57
しろくまさん

250ミリですか、ホントに流速チューン状態ですね、
うちはいま弾速計が無いので計測できないんですが、容量の方は不満が出たらボアアップしてみようと思ってバレルはそのままになってます。(ついでにSPもテンション低めに)

ところで、その状態(長いアウターバレルの中に短いバレル)でも破裂音って聞こえますか?
ちょっとサウンドカスタムしようかと思っているのでヾ(´▽`;)ゝ
Posted by 虚空弾道虚空弾道 at 2011年07月25日 04:37
あんまり流速チューン特有の音はしないですね、ピストン打撃音を抑える為にゴムシート貼っているんですけど発砲音よりピストン系のガチンて感じのメカノイズの方が大きいですね。一応弾速計は買った方がいいですよ、気密をとったチャンバーでバレルを切って行ったら420~300mm間はデンジャーゾーンでしたので。
Posted by しろくま at 2011年07月25日 10:14
今さっき自分のモシンのバレルとほぼ同じ長さのG36C用のバレルを入れてみたんですが初速が約8m/s下がったんでモシンのノーマルバレルは電動用より少し内径が小さいかもしれません。
Posted by しろくま at 2011年07月27日 21:12
しろくまさん。

>ピストンの打撃音
私はこのとおり、スポンジ状の物貼ったんですが、今回シリンダーヘッドにファンネル加工したせいか、すぐにボロボロになってしまいました。消音性は減るけど私もゴムシートに変えようかと思ってます。

弾速計、壊れているので直そうかと思って放置してるんですが、今日中身を見たら直せそうに無いので(コンデンサーが)、いま物色中(泣)

>バレル
なんか、メーカーチューンではライラとか入れてるみたいです。
ハイパワーは求めてないので(それよりも操作感)、SPダウンとHOPとバレル変えてみようかと、カービンのときはノーマル加工だけでわりと良い感じになったんですけどね~ヾ(´▽`;)ゝ
Posted by 虚空弾道虚空弾道 at 2011年07月28日 04:00
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